サーキュエッセンスができた理由
世界的なシューズ素材メーカーとしてナイキやアディダスに素材を提供する株式会社フットテクノ。
サーキュエッセンスはフットテクノ社長・藤田稔氏によって開発されました。
なぜシューズ素材メーカーが香りに着目したのか?その開発秘話を本人に伺いました。
現在はアモアプリーズ株式会社に開発・販売が移譲されています。
世界的なシューズ素材メーカーが見つけたトップアスリートの秘密
「あるとき、ナイキの研究所で脳波を測定しているのを見まして、走っているうちに脳が変化することを知り、驚きました。ランナーズ・ハイと言われる状態がありますね。
長く走っていると、ある時期を境にして、パッと何かが抜ける感覚が訪れ、そのあとは楽に気持ち良く走れるという状態です。
このときの脳波を調べると、α波が優勢で右脳と左脳のバランスがとれ、ちょうど瞑想しているときのようだったのです。」
ランナーに限らず、トップアスリートと言われる人々は、こうしたα波優勢の状態で競技をし、好成績を残すことが多いものです。
そこで藤田社長は考えました。
「長く走ったり瞑想したりしなくても、α波が優勢の状態を導けないものだろうか、と思いました。
もっと直接的に脳を活性化することはできないだろうか、と。
そして調べていくうちに、五感の中で嗅覚だけが大脳辺縁系に直結していることが分かったので、ここにアプローチしてみようと思ったのです。」
東洋医学の知見を取り込んで完成した世界初の香り
瞑想と同じ「α波優位」の状態を香りで瞬時に呼び起こす
この研究のために心身医学の権威、故池見酉次郎博士
を始め、心療内科や脳科学、心理学の先生方の協力を受け、研究を進めました。
研究を進める過程で、インドの伝統医療の中にある「チャクラ」の概念にヒントを得、研究を続けること8年、ついにサイエンス・アロマ「サーキュエッセンス」が完成したのです。
「アロマ」と「お香」二つの文化
通常のアロマは、ハーブ系のラベンダー、ベルガモット、レモンなどを使用しています。
サーキュエッセンスはこれらのハーブ系のアロマに加えて、沈香、白檀、トリーモス(松科の苔)、ひのき、チャンパカ(金厚朴)、丁子など東洋のいわゆる香木のアロマエッセンスを絶妙にブレンド、融合した香りものです。
又、これらの樹木のエッセンスはお香の原料として使用されているものが多く、通常、お香は、火を用いて、焚いて使用します。
サーキュエッセンスは、香水にすることで、どこでも簡単に香りを使用することが出来る点が特徴です。
戦国武将は「香り脳」でリーダーの才覚を養った
古代より日本では、伽羅(沈香)は薬用として知られ、強壮と鎮静効果のある良薬として貴族、武将に親しまれてきました。
徳川家康は「伽羅(沈香)」の香りをこよなく愛したとされ、それ以前の時代から香りは「財力」「教養」「センス」の象徴でした。