アロマで嗅覚を刺激して認知症を改善

近年、香り(アロマ)が精神疾患に役立つ可能性を示唆する論文が出てきています。
サーキュエッセンスも認知症が疑われる高齢者を対象に、自律神経バランスの変動をもとにアロマの効果を検証しました。

健康な状態とは?

認知症を検証する前に、そもそも健康な状態とは何か?について考えてみましょう。

自律神経の働きが健康のカギ

自律神経とは、自分の意識に関係なく体の機能をコントロールしている神経のことです。
血液循環や呼吸、消化や排泄といった基本的な体の活動を支えるもので、脳と同じくらい大きな役割を持ちます。

「交感神経」と「副交感神経」のバランスが大事

jiritushinkei

自律神経は、交感神経と副交感神経からなり、緊張時や休息時などにそれぞれ働きます。
それぞれがほぼ正反対の機能を有していますが、大事なのは両者がバランス良く働いていることです。

健康の定義は色々ありますが自律神経に限って言えば、偏っている状態をバランス良く保つことが健康といえます。

サーキュエッセンスで自律神経の変化を測定

InnerBalanceScannerという測定する機器を利用して、サーキュエッセンス吸香前と後の状態を測定しました。

サーキュエッセンス使用による自律神経の変動

吸香前よりも、自律神経のバランスが良い状態に移動していることがわかります。
通常、アロマなどを使用した場合はリラックスの作用が強く、副交感神経が活発になり、交感神経は落ち着く傾向にあります。

しかし、この図を見る限りサーキュエッセンスを使用すると交感神経を維持しながら、副交感神経を優位にする働きがあるようです。

認知症高齢者3名に継続して使用してもらいました

認知症が疑われる80歳以上の高齢者3名の方に継続してサーキュエッセンスを使っていただき、それぞれの自律神経の変化を測定しました。

認知症患者3名に継続して吸香してもらった結果

3名全員が継続して使用いただいた後におおよそ中央側に測定値が移動していることがわかります。
確定的なことが言えるデータではありませんが、
サーキュエッセンスによる継続的な嗅覚刺激は、認知症が疑われる高齢者の心を平穏にする働きがある可能性があるといえます。

今後もさらなる検証を続けていきたいと思います。

学会発表

日本統合医療学会(I.M.J)2009 in 東京